【天下人の出世城】浜松城

浜松城は天下人・徳川家康が駿府城へ移るまでの29歳から45歳まで17年間を過ごした居城と知られ、江戸時代には多くの譜代大名が幕府の要職へ就いた事から「出世城」とも呼ばれています。現在天守閣内部は歴史資料館のようになっています。

浜松城の歴史

浜松城はもともとは曳馬城という名前で1500年代前半に築城されたお城です。ですので今川氏の時代から存在しています。

1570年に徳川家康が武田信玄の遠江・三河侵攻に備える為、本拠地を岡崎城からこの曳馬城へと移しました。

曳馬城に入城した家康は、城の拡張整備をはじめます。その際、曳馬(ひくま)の名前が「馬を引く」つまり敗戦時の退却や敗北を連想させ、縁起が悪いという事で「浜松」と改名しました。

その後1573年に武田信玄 対 徳川家康 戦いで有名な「三方ヶ原の戦い」が起こります。この戦いでは、武田軍が浜松城を攻める振りをしていながら通り過ぎようと、挑発にも似た行軍をしていました。これを見た徳川軍は浜松城から打って出ますが、反撃にあい一方的にやられてしまいます。家康自身も討ち死に寸前まで追い詰められ、僅かな供回りのみで浜松城へ駆け込む様に逃げ帰ったといわれています。

三方ヶ原の戦い後も浜松城の改修は続けられ、1582年ごろまで続きました。その4年後、家康は本拠地を駿府へと移しています。

家康以後には、豊臣秀吉家臣の堀尾吉晴・堀尾忠氏親子が11年在城し、江戸期には譜代の大名家が治めています。

現在の浜松城

浜松城は、明治維新後に廃城となり、破壊されました。廃城後の昭和25年「浜松城公園」となり、8年後の昭和33年には復興天守が再建されています。

園内は緑豊かで、桜の名所としても有名です。

また、現在の天守閣は資料館となっておりフロアごとにテーマ分けされた展示物を見ることができます。

どこにあるの?

浜松城の住所は「静岡県浜松市中区元城町100-2」となります。

現在は、一帯を「浜松城公園」として緑豊かな大きな公園として整備されています。

営業時間は?

浜松城公園自体は24時間利用できます。

浜松城天守閣は8:30~16:30までとなっています。(入場は閉館10分前までなので注意!)

休館日は12月29日・30日・31日です。元旦にも登城できるのは有難いですね。

利用料金は?

天守閣への入場料は大人200円です。中学生以下・70歳以上は無料となっています。

また30人以上だと団体割引もあるようです。

公園内へは無料で入れますので、公園だけの利用も可能です。

駐車場はある?

普通車240台が停められる大きな駐車場があります。

利用可能時間は、8:00~21:30となっており最初の90分は無料で使えるようです。(90分を超えた場合30分ごとに100円加算)

天守閣などを利用するとプラス60分無料になる割引もありますので最大2時間30分も無料で利用できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

青年期の徳川家康が本拠地とした浜松城を駆け足ですがご紹介しました。

資料館だけでなく公園をゆっくり散歩するのもおススメです。近くには2代将軍の秀忠誕生の井戸や犀ヶ崖古戦場などもありますので、一緒に周るのもいいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。またご覧ください。

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